臨床実習はどうだった?
私が学生の時はもう10年以上前になってしまいました。そんな当時の話と自分が指導する立場になって感じていたことを書いていこうと思います。
目次
どんな実習があったの?
介護実習
評価実習
臨床実習
学校により違いがあるみたいですが、私が当時いった実習はこの3種類でした。
期間はどのぐらい?
介護実習は1週間
月曜日〜金曜日のところが多かったと思います。
評価実習は3週間
月曜日〜金曜日が基本的なスケジュールだったと思いますが、バイザーのシフトに合わせて実習をさせてもらうので特に決まりはありませんでした。私は月曜日〜土曜日の午前中まで実習に行かせてもらいました。
臨床実習は7週間
週に5日実習に行かせてもらうような形でした。回復期があった病院では2連休がいきなり入ったりと本当に働いているようなシフトで実習をさせてもらいました。
ちなみに7週間の実習を2回行いました。成績次第で追加実習と呼ばれるものもありました。
実習の期間に関しても各学校で違うのでご了承ください。また実習の内容も異なるところがあるようです。
主になにをするの?
介護実習
介護士さんの付いてシーツ交換など基本的なことはもちろんですが教えていただきました。利用者さんとのコミュニケーションであったり、学校では学べない実際の現場を少しでも知ることができる機会になっていました。
評価実習
実際の患者さんや利用者さんに対して学校で学んだ理学療法評価を実際に行わせてもらうための実習になります。学生の理解度にもよると思いますが、評価をしっかりと学んでいないと評価だけで終わってしまいやりっぱなしのような感じになってしまいます。
本来、
情報収集から始まり、
評価をさせていただいて
問題点の抽出
統合と解釈
ゴール設定
プログラム作成・実施
効果判定
プログラム修正・継続
となるはずなので、評価だけで終わってしまうとどんな状態なのかを客観的に見せてもらうだけで終わってしまいます。
評価をするためだけに患者さんの時間を使わせてもらうので本当にありがたいことだと思います。患者さんのご厚意に応えられるようにしっかりと勉強をしておくのは当然なのかもしれません。今でこそそう思いますが、当時はろくに勉強もせずダメな学生でした。
臨床実習
実際に患者さんを担当させていただき、評価から治療まで行わせてもらう実習になります。担当する患者さんがどのような病気なのか、症状なのかをしっかりと勉強する必要があります。病気そのものを勉強して、どのような症状が出るのか、出やすいのかをしっかりと把握する。把握しないと治療を行う際にリスク管理ができないからです。
治療をする前にしっかりとリスク管理が出来なければ、バイザー(指導者)さんは患者さんに触らせてくれないこともあります。また評価の手際が悪いと治療に入れないということもあります。脅かすようなことばかり書いていますが、本当に予習をして実習を有意義に過ごしてもらいたいと思うと脅かすようなことばかりになってしまいます。
私自身、出来が悪かったので評価もなかなか終わらず、このままだと中止もしくは不合格といわれてしまったぐらいです。またケースバイザーからは同じ理学療法士になってほしくないとまで言われてしまいました。実習が終わる頃には笑って話せるようになり、よく頑張ったって言ってもらえました。
順調に評価・治療と進んでいくと担当症例数が増やしてもらえます。学生のうちに症例を多く見せてもらえる、経験させてもらえるのは本当に貴重な時間です。国家試験が終わり、いざ臨床となったところで最初に出てくるのは、実習での経験が出てきます。
実習でどれだけ頑張れたかによって1年目の臨床が変わってくると思います。
バイザーをする立場になって、とても驚いた事。
今の実習では、合否の判定がバイザーにはない。
成績表を中間や最終日に行うのですが、不合格という欄がなくなっている学校が多くなりました。今ではないことが当たり前になっているのではないでしょうか。最近は、実習を受けれるような施設、病院で働いていないのでわからないですが。
私が思う事
どの実習もそうですが、あまり寝れなかった記憶があります。思いっきり寝れた実習もありましたが、、、その時その時に必要としている知識が基本的に足りていなかったので実習の時に必死で補っていました。そんな付け焼き刃ではすぐに見破られてしまいましたが、毎日やったことをしっかりと伝える事で、バイザーは少しづつ認めてくれていた気がします。知識技術ではなく、やる気が1番大切なんだと思います。
今となっては、頑張ってよかったと思えるのですが、実習の時には死ぬ思いでやっていました。常に寝不足患者さんの前でも睡魔との戦いを繰り広げていました。
自分がバイザーの立場になってからは出来る限りの寝れる時間を作ろう、病院、施設にいるときに1番元気で学んでもらいたいとも思います。やる気になれば、教科書の勉強はどこでもできます。せっかく病院、施設に来ているのだからそこでしか出来ないことを学んでもらいたいと考えています。
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