手足のシビレのリハビリを行いました。

【この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。】

最近いろいろな方からご相談や体験のご依頼をいただいています。
そのなかで、今回は手足のシビレで悩まれている方の紹介をさせていただければと思います。

目次

相談の内容

・左親指にシビレ、左腕(上腕)・首(頸部左側)に圧迫感があり、時々痛みがある
・右拇指(足の親指)にシビレ、お尻から太ももに電気が走ったような痛みが出ることがある

話を進めていくと

上記の内容でご相談・体験にいらしていただきましたが、他にも違和感などがあることがわかりました。
・夜寝ているときに、足がつってしまうことがある。
・動かすとつってしまうのではないかと思い身構えている。
・左腕(上腕)に湿布を貼っていて、勢いよく剥がしてしまった。そのあとに内出血のように青くなり、シビレや痛みが強くなった。

今回は提供時間の関係から左母指のシビレに対してストレッチやトレーニングを行っていくことにしました。

背臥位でストレッチをしていると

・頭を右に倒すと、左側の肩から先にシビレが強くなる
・頭を左に倒すと、左側の肩から先にシビレが強くなる

頭をどちらに倒しても、同じ左側のシビレが強くなりました。

ここからどんなことが考えられるの?

他の部位や動きも確認しないといけないと思いますが、
筋肉の伸張によるものと神経根の圧迫によるものと両方ともが存在しているのではないかと考えました。

背臥位でのストレッチでの他の部位の動きは?

背臥位で頭を倒すと、左の肩が少し浮いてきてしまい頭を倒す動きの中でどこか違う場所の筋肉が引っ張られたり、力が入ってしまっていることが観察できました。(左右どちらに倒しても左の肩が浮いていました。)

考えられたものは?

・斜角筋の短縮
・大胸筋、小胸筋の短縮
・上腕二頭筋の短縮 等

1か所ずつストレッチをしていきます。
・斜角筋のストレッチを行っていきます。
ストレッチを行っている中で、
斜角筋のストレッチを行った後、頭を右に倒していくとシビレが少なくなりました。
しかし頭を左に倒す動きでは変化がありませんでした。

・大胸筋、小胸筋のストレッチを行っていきます。
大胸筋・小胸筋のストレッチを行った後、頭を倒していただいたのですが、そこまで大きな変化は見られませんでした。しかし、大胸筋・小胸筋は固くなっていました。

・上腕二頭筋のストレッチを行っていきます。
上腕二頭筋のストレッチを行った後、頭を倒していくとシビレはさらに少なくなりました。

上腕二頭筋のストレッチを行っていると、手がスッとしてきたとお話がありました。

自宅ではどのようなストレッチを指導したのか?
・上腕二頭筋のストレッチ
・大胸筋・小胸筋のストレッチ

テニスボールなどのボールを使ってお尻を緩めたりしているとのことだったので。そのボールを使ってもらい、大胸筋・小胸筋あたりをゴロゴロと緩めてもらうことをお伝えしました。

お伝えしたストレッチを続けていただいていたようで、シビレはほとんど出なくなったとのことです。

でも、ほとんどということは?

ほかに原因があるんじゃないかと考えています。
臥床しているときに、右の肩が少し浮いているのがとても気になり始めて、胸椎の回旋を確認しました。
すると、左回旋していて、右肩が前方に位置していました。また胸椎の回旋の動きも動かしにくそうだったので、身体を捻る動きをしてもらいました。ストレッチを行うと、しびれがなくなったと話されていました。
いろいろな原因が重なっておこっていたしびれだとは思います。いろいろと評価をしたり、姿勢を観察することで不具合を見つけることができます。

終わりに

今回は、早く原因を突き止めることができました。
ストレッチや運動を行った後、その場での結果をしっかりと把握しておくことが大切になると思います。
なにが原因でシビレなどが出ているのかしっかりと考え、様々な原因をあげていきます。いろいろな原因をあげて1つずつ検証していきます。ストレッチやトレーニングなどどの動きでどんな結果が出ているのかをしっかりと把握していきます。どの動きが効果的なのかしっかりと判断することでご自身に行ってもらうトレーニングやストレッチを提示することができます。また効果が出ていればご本人も続けていくことができるはずです。
効果があるのかないのかわからないトレーニングやストレッチでは自分も続ける自信がありません。その場で効果が実感できる自主トレーニングをお伝えすることで継続していただける可能性が高くなると思います。出来る限り効果のある自主トレーニングを提供していきます。

 

※個人の感想・またセラピストの考えであり、すべての人に効果があるとは限りません。

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