トレーナーと理学療法士、違いって何?

【この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。】

ふと疑問に思ったことを書いていきたいと思います。

医療・介護保険外での理学療法士とスポーツクラブのトレーナーの違いってなんだろうと思っています。

引用が多くなってしまい申し訳ありません。

自分の保有資格はしっかりと紹介したいと思いますので、ご了承ください。

 

目次

理学療法士って?

理学療法士になるためには、3年生もしくは4年生の専門学校か大学を卒業し、国家試験受験資格を得てから国家試験合格により免許が付与されます。

理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。
公益社団法人理学療法士協会HPより引用

理学療法って?

「理学療法士及び作業療法士法」第2条には「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されています。

スポーツトレーナーって?

スポーツトレーナー、パーソナルトレーナーというものに対しては、国家資格は存在しません。極端な話ですが、自分はトレーナーですと言えばその日からトレーナーになれるということになってしまいます。ライセンスがあるかないかで信頼度が違うと思いますが、、、

日本体育協会アスレティックトレーナー

公益財団法人日本スポーツ協会(日本体育協会)のアスレティックトレーナーが有名どころではないでしょうか?私自身は受験したことがないので詳しくわからないですが、話を聞く限りとても取得するには難しいと聞いています。また団体の推薦などがないと受験できないようです。

NSCA-CPT

NSCA®JAPAN(NATIONAL STRENGTH AND CONDITIONING ASSOCIATION)という団体が発行している認定資格になります。

「NSCA Certified Personal Trainer:NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)」は、個別のアプローチを用いて、クライアントの健康と体力のニーズに関して、評価、動機付け、教育、トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。
NSCA®JAPAN HPより引用

受験資格は?

18歳以上で高等学校卒業以上やNSCAジャパンの会員であること、CPRおよびAEDの認定を保持していることとなっています。詳しくはホームページで確認していただければと思います。

 

私は保有していないので詳しくはわかりませんが、スポーツクラブでトレーナーをされている方は多く持っている印象です。次に紹介する認定資格かどちらかを持っていることが多いと思います。

NESTA PFT認定

NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)という団体が発行している認定資格になります。

パーソナルトレーナーであることと、「プロフェッショナルな」パーソナルトレーナーであることには想像以上に大きな違いがあります。
「プロ」のパーソナルトレーナーにとって重要なのは、個人の経験ではなく、まずは科学的根拠からプログラムを作成することです。

NESTAのPFT(パーソナルフィットネストレーナー)は、身体に関する専門的知識や実践的技術、ビジネススキル等プロフェッショナルとして不可欠な総合的な知識・技術を学ぶことができます。

受験資格は?

NESTA JAPAN のPFTテキストを持っていることやCPR・AEDの技能を持っていることなどがあるようです。また18歳以上で高等学校卒業以上などや実務経験などがあげられているようです。詳しくはNESTA JAPANのホームページにて確認していただければと思います。

こちらの資格も保有しておりませんので詳しいことはわかりません。

 

ジムで働いているとNSCAもしくはNESTAの資格を取られている方が多い印象です。

NESTAではそのほかにスペシャリスト資格というものも認定しているようです。興味があるものもありますので、研修会に参加してみたいとも思っています。

それぞれの得意なところは?

いろいろな考え方があるようですが、私が考えているのは、怪我や病気をしているかどうかが一番の焦点になるのかと思います。

基本的に理学療法士は怪我や病気をされえている方が対象になることが多いと思います。スポーツ分野で働かれている方はそんなことないといわれてしまうかもしれないのですが、、、

トレーナーさんたちは、基本的に怪我や病気がない方たちを対象にストレッチやトレーニングの指導をされていることが多いのではないと思います。

商売敵なのか?

基本的には領域が少し違いますので商売敵にはならないのではと思います。

怪我や病気からの改善・回復は理学療法士が請け負い

スポーツなどのパフォーマンスの向上をトレーナーさんたちが請け負っていることが多いのではないでしょうか。

理学療法士でも、パフォーマンスの向上などの勉強をされている方が増えていることは事実です。

某プロ野球球団に理学療法士が所属し怪我の予防を行っていたという話やプロ選手の専属トレーナーを理学療法士が行っていたなどいろいろ話は聞いたことがあります。

理学療法士は身体機能のスペシャリストとなるはずなので、しっかりと勉強されている方はスポーツ分野に進出されている方たちがいらっしゃいます。

 

資格の違いや身体への接触など法律的な問題がありますので、商売敵にはならないはずなのですが、、、

いろいろ問題はあるようです。

 

保険外に出たときに理学療法士はどこまでできるの?

保険外での理学療法士の存在であったり、トレーナーさんの役割であったり、法律的な整備がなされていないことが混乱の原因になっている気はします。

保険外での理学療法士は予防分野に関しては、医師の指示がなくても行っていいといわれています。

名称独占の資格であって、業務独占でないのでどうなのかなとも思いますが、、、

 

理学療法の提供は行えないということを強調して理学療法士が整体院として起業をされている方が多くいらっしゃいます。

私もその中の一人になるのかもしれませんが。

結局、違いは何?

理学療法士とトレーナーの違いは結局なんなのか?私なりの考えですが、国家資格か民間資格の違いというものが一番大きな違いではないでしょうか。

しっかりとスポーツに関して勉強をされている理学療法士のかたは、怪我などからの回復からパフォーマンスの向上まで一貫してみられているかたがいらっしゃいます。逆にトレーナーさんでもそのようなかたもいるみたいです。

法律的に病院などで保険点数を請求できるのは理学療法士、トレーナーさんは保険点数の請求は行えないということになります。

保険外で行うのであれば、個々人の得意不得意をしっかりと把握しそれぞれで仕事を分担していくことがクライアントさんのためになると思います。

そうも簡単に言っていられないこともありますが、集客ができなければ生きていけない世界ではありますので、他の人に紹介するなどほぼないのだと思います。

オールマイティーにできるようになりクライアントさんの身体機能を向上させることの結果を出さなければ、生きていけない世界が保険外なのかもしれません。

 

おわりに、、

保険外に出た段階で理学療法士(理学療法)の提供は行えないことは間違いないと思います。保険の適応ではない、完全な自費での施術となります。

整体院は医業類似行為となるようですが、、、

法律は本当に難しいと思います。

 

あと数日で、施行されますが、医療広告ガイドラインというものがあります。

ホームページも規制の対象になるようです。

次回は、医療広告ガイドラインについて、少し考えてみたいと思います。

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