理学療法士から一般職になって感じる、国家資格のメリット・デメリット

【この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。】

私は医療法人や社会福祉法人で理学療法士として働いてきました。そして、理学療法士ではありながら一般職として株式会社でも働いてみました。

一般職から理学療法士に変わられる方の逆をやってみました。そこで感じる理学療法士という国家資格を持つことのメリット、デメリットを書いていきたいと思います。

目次

国家資格を持っているメリット

理学療法士という国家資格を持っていることで私が感じたメリットを書いていきたいと思います。そんなに間違ってはいないと思いますが、それぞれの職場で環境は違うので当てはまらないこともあると思いますが、、、

転職がかなりしやすい

私自身がそうなのですが、一般職に比べて転職がしやすいです。病院や施設、訪問など、転職理由はたくさんあると思いますが、本当にいろいろなところを経験することができます。転職がしやすいからといって私みたいに転職を繰り返すことはおすすめしませんが、、、

業務の範囲が決まっている

理学療法士など、リハビリ専門職であれば本当に実際の理学療法業務、リハビリ業務とそれに付随する書類業務がほとんどではないでしょうか?学会の発表や新人教育などもありますが、基本的には専門性といわれる部分以外の業務はほぼないと思います。

自分の意見を言いやすい

いち国家資格所有者として発言できるので、上司や先輩などあまり気にせず発言できるので場面が多いのではないかと思います。上下関係に厳しい職場もあるみたいですが、一般職に比べれば発言はしやすいと思います。

 

デメリット

理学療法士としても一般職としても働いたことで感じる理学療法士をしていたときのデメリットを書いていきます。

サービス残業が当たり前

最近は少しずつ改善されているようですが、ほとんどサービス残業になっていると思います。勤務時間いっぱいまでリハビリ業務を行い、その後カルテ記入、、、

カルテ記入は残業に入らないところが多いようです。学会の発表や勉強会の資料作成も自己研鑽になり業務ではないと判断されることが多いと感じました。

どんなに仕事で残っていても単位数がなければ、残業と認められなかったりと、本当にサービス残業のオンパレードでした。

妙に職場に長くいる

勤務後、職場に残っていることが多いと思います。なんとなく、雑談をしたり、なんとなく手技の練習をしたりとなんとなく残ることが多いと感じました。

変なルールがある

ホットパックと呼ばれる機械を準備するのは1年目とかそれの管理をするのが2年目とか部活のようなルールが存在しています。加湿器当番など、当番制にしなくてもいいようなものまでルール決めをしていたりします。各個人で気づいた人がやればいいのにと思うようなこともありますが変なルールを作ることが多く感じます。

基本的にプライドが高い

基本的にプライドが高い人が多いと思います。知らないことを知らないと言えなかったり、謝ることができなかったり、すべて自分が正しいと思っていたりということをすごく感じました。

ビジネスマナーを知らない

私自身もそうでしたが、企画書1つとっても書式からわからないとか、電話やメールのビジネスマナーなど、きっと一般職であれば1年目から3年目くらいまでで一通りできるようになるであろうことをまったくやってこなかったので、、、

やり方がわからないことが本当に多いと感じます。

人には言うのに自分はできない

運動療法として運動指導をしているのに動けない人が多い。ヨガやピラティスの勉強をしても出来ない人が多いと思います。患者さんのが動けるんじゃないかっていうセラピストもいますよね。この辺もプライドの高さが関係しているのかもしれませんが、、、

 

終わりに

デメリットがかなり愚痴みたいになってしまいましたが、理学療法士という仕事が嫌いなわけではありません。『ありがとう』と言ってもらえる仕事で、患者さんとしっかりと向き合いひとりとして同じ患者さんはいないのでやりがいもあるいい仕事だと思っています。

一般職も経験してみて、本当にいろいろなことをやらなければいけなくて大変だと感じました。また理学療法士をしていた時に比べ、帰宅の時間などが本当に遅くなりました。職域の差もあるのだと思います。国家資格というものに守られている分、専門性を発揮すればそれ以外の業務は行わなくてもいい、そのほかの業務に関しては、他の職種の方がやってくれています。会計であったり、宣伝や物品の発注など細かいものを出していくと数えきれないと思います。ですが、そんなことは気が付かないまま理学療法士の仕事だけを行ってきました。今となっては、周りの職種の方に本当に感謝しています。

いろいろ書いてきましたが、一般職と比べ、国家資格である理学療法士を持っていることでの一番の利点となるのは転職がしやすいことではないでしょうか?

前にも違う記事で書きましたが、病院や施設も経営破綻しつぶれてしまう時代になりました。

国家資格を持っているだけでは、将来安泰というわけにはいかなくなってきています。

理学療法士として、技術を磨いていくのか、管理者としてマネジメントをしていくのか、理学療法士の知識を活かして違うことをしていくのか、様々な働き方が出来るようになってきました。自分の軸をしっかりと持って進みたいと思える職域を追求していくのがいいかなと考えています。

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